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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。
エッジ
映像内の輝度や色の急激な変化が生じる境界線のことを指します。特にテロップ文字を背景映像に関係なく視認性を確保するために、文字の周囲につける縁取りを「エッジ」と呼びます。
具体的には、被写体と背景の境目、物体の輪郭、色の異なる部分の境界などが該当します。映像編集では、このエッジの処理が画質や見栄えに大きく影響します。
目的
例えば、エッジ部分ではブロックノイズが発生しやすく、また画像の鮮鋭度を上げる際にもエッジの強調が重要な役割を果たします。また、合成作業においては、エッジ部分の処理が自然な仕上がりを左右する重要な要素となります。
特に映像のテロップ(文字)では、背景映像に関係なく視認性を確保するために、文字の周囲にエッジ(縁取り)を付けることが一般的です。白い文字に黒いエッジを付けることで、明るい背景でも暗い背景でも文字が読みやすくなります。ニュース番組やスポーツ中継などでは、このエッジ処理が標準的に使用されています。
エッジの検出やエッジの強調は、映像の品質向上、特殊効果の付加、被写体の抽出など、様々な編集作業の基礎となる概念です。
エッジアレルギー
テレビ放送、特に地上波放送局の番組の多くでは、視認性向上のためにテロップをエッジによって強調することが当たり前ですが、近年台頭著しいシネマティック動画作家、動画クリエーターは、テロップに輪郭をつけて強調することが画面の美しさを損ねるものとして嫌い、画づくりにとことん拘る傾向があります。

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
エッジやシャドーを避けるローワーサード
映像編集をしながらテロップを入れていくと、背景が白っぽかったり暗かったりして、テロップ色を1色で押し通すことが難しい時、一般的には輪郭をつけることで文字色の一貫性を保持します。あるいは、白文字と黒文字の2色を使い分けることで視認性を確保する方法もあります。しかし、高解像度の美しい画面では、文字に輪郭をつけると画像の美しさが損なわれると考えるクリエーターが増えてきたため、ひとつの妥協策として文字と図形をグラフィックデザイン的に配置したり、さらにその文字や図形にモーションをつける「モーショングラフィック」が多用されるようになりました。これが Lower Third です。
