BtoB VIDEO PRODUCTION
BtoB映像制作とは
BtoB映像制作とは、企業活動の中で、取引先や顧客企業、社員、株主・投資家など、特定の対象者へ情報を伝えることを目的とした映像制作です。
このページで考えること
企業が企業・組織・ステークホルダーへ情報を伝える映像には、どんな特徴があるのか。対象者、情報設計、企画、合意形成、発注までを一つの流れで整理します。
一般消費者を広く対象とする映像とは、視聴者、目的、扱う情報、制作過程などに異なる条件があります。そのため、同じ撮影や編集の技術を使っていても、制作で重視するものや考え方は必ずしも同じではありません。
BtoB映像は「企業が作る映像」という意味ではない
企業が発注する映像を、すべてBtoB映像と呼ぶわけではありません。
企業が一般消費者に向けて商品を紹介するCMやWeb動画もあります。SNSで広く認知を獲得するための動画もあります。
発注者が企業かどうかではなく、誰に、何を、何のために伝えるのかによって、映像の性格は変わります。
たとえば、産業機器を導入する企業の技術者へ製品の特徴を説明する映像、取引先へ新しいサービスの仕組みを紹介する映像、企業の研究開発について関係者へ説明する映像、営業担当者が商談で使用する映像、社員教育や研修で使用する映像などです。
こうした映像では、不特定多数の人に興味を持ってもらうこととは別の目的があります。特定の対象者に、必要な情報を適切に伝えることが求められます。
BtoBとBtoCでは、映像制作で重視するものが違う
一般消費者を対象とする映像では、多くの人に見てもらうことが重要になる場合があります。興味を引く、感情を動かす、印象に残す、短い時間で魅力を伝える。こうしたことは重要です。
一方、BtoB映像では、製品を導入する技術者、取引を検討している企業の担当者、採用候補者、株主や投資家、自社の社員など、視聴者があらかじめ具体的に想定されていることがあります。
BtoB映像では、広く大衆の関心を集めることより、誰に何を伝えるのかを明確にすることが制作の出発点になります。
BtoB映像では「誰に伝えるか」が具体的になる
同じ製品を紹介する場合でも、経営者、購買担当者、技術者、実際に製品を使用する人では、知りたいことが違います。
また、視聴者がその分野についてどの程度の知識を持っているかによっても、説明の仕方は変わります。
BtoBだから専門的に説明する、という単純な話ではありません。対象者が何を知っていて、何を知る必要があるのか。そこから伝える情報を考えます。
企業が持つ「事実」を理解する
BtoB映像で扱う情報は、企業の中にあります。製品、技術、サービス、事業、研究開発、製造工程、そこで働く人たちの知識や経験。
制作会社は、それらを最初から知っているわけではありません。企業から話を聞き、資料を読み、現場を見て、映像で伝える対象について理解する必要があります。
ここで重要なのは、単に情報を受け取るだけではなく、何が特徴なのか、なぜそうなっているのか、従来と何が違うのか、対象者にとって何が重要なのかを整理することです。
BtoB映像制作では、まず事実を理解し、その中から伝えるべき情報を見つける工程が必要になります。
「分かりやすくする」とは、情報を減らすことではない
専門的な内容を映像にするとき、「もっと分かりやすく」という言葉がよく使われます。
しかし、専門情報を削り、誰にでも理解できる内容にすればよいとは限りません。視聴者が技術者なら専門用語が必要なこともあり、製品を比較検討している担当者なら判断材料となる具体的な情報が必要です。
重要なのは専門性をなくすことではなく、必要な情報を理解できる形にすることです。
情報を映像へ設計する
伝える情報が決まっても、それだけでは映像にはなりません。何から説明するのか、どの順序で理解してもらうのか、何を実際の映像で見せ、何をナレーションで説明し、どこにCGや図解が必要なのかを考えます。
その中心にあるのが企画とシナリオです。
企画とは、企業の目的と情報を、実現可能な映像へ設計すること。シナリオは、その設計を制作前に検討し、共有できる形にするものです。
企業は組織として映像を作る
企業の映像制作では、発注担当者、技術部門、営業部門、広報部門、上司、経営者など、複数の人が関わることがあります。
それぞれが違う知識を持ち、違う責任を持っています。技術的に正しいかを判断する人と、企業として発信してよい内容かを判断する人が違うこともあります。
誰が、どの段階で、何を確認するのか。BtoB映像制作では、企業組織の意思決定を含めて制作工程を考える必要があります。
発注企業と制作会社が一緒に仕様を決める
企業側が撮影方法や編集方法まで決めておく必要はありません。企業側にしか分からないのは、なぜ映像が必要なのか、誰に伝えるのか、どこで使用するのか、いつ必要なのか、どの程度の予算を考えているのか、といった条件です。
一方、構成、実写かCGか、必要なスタッフ、制作工程などは制作会社の専門領域です
企業が持つ要件と、制作会社が持つ専門性。その二つを持ち寄り、実際に何をどこまで作るのかを決めていきます。
映像制作会社にも「指向性」がある
撮影、録音、編集、CGなど、映像制作に使う技術には共通するものがあります。しかし、制作会社がどのような映像を主として経験してきたかによって、制作で重視するものや判断の仕方には違いが生じます。
多くの人の関心を集める映像を主としてきた会社、広告表現を得意とする会社、ストーリーを重視する会社、撮影技術を強みにする会社、企業の専門情報を扱うことを得意とする会社。それぞれに指向性があります。
これは制作会社の優劣ではありません。何を目的とする映像を多く作ってきたかによって、制作で重視するものが違うということです。
BtoB映像制作とは、企業の情報を映像として設計する仕事
BtoB映像制作を、単に「企業向けの動画を作ること」と考えると、その特徴は見えにくくなります。
企業の目的を確認する
↓
誰に伝えるのかを考える
↓
企業が持つ事実や専門情報を理解する
↓
必要な情報を整理する
↓
企画とシナリオとして映像へ設計する
↓
組織の中で内容を確認し、合意する
↓
制作仕様を決め、制作へ進む
私たちはBtoB映像制作を、企業が持つ情報を理解し、特定の対象者へ伝えるための映像として設計し、制作する仕事だと考えています。
BtoB映像制作をさらに理解する
BtoB映像制作を、単に「企業向けの動画を作ること」と考えると、その特徴は見えにくくなります。