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展示映像の制作

59 分前
読了時間: 9分

展示映像は、博物館・資料館・科学館・美術館、企業ショールーム、展示会などの展示空間で上映する映像です。歴史、文化、科学、産業技術、製品、研究成果などを、来場者に分かりやすく伝えるために使われます。制作では、映像単体ではなく、展示空間、視聴距離、滞在時間、音響、上映機器、来場者の動線まで考えて構成することが重要です。株式会社SynAppsでは、博物館・資料館などの展示施設や、企業展示・イベント向けの展示映像について、企画・シナリオ、撮影、編集、CG、インフォグラフィック、多言語化まで対応しています。


  1. 展示映像とは

  2. 展示映像はどのような場所で使われるか

  3. 展示映像で何を伝えるか

  4. 展示空間と一体で考える

  5. 来場者は最初から最後まで見るとは限らない

  6. 展示映像の長さ

  7. 展示物を補う映像

  8. 歴史・文化を扱う展示映像

  9. 科学・技術を扱う展示映像

  10. 展示映像と音声

  11. 字幕と多言語対応

  12. 展示映像の上映方式

  13. 常設展示と期間展示

  14. 展示映像を制作する前に確認しておきたいこと

  15. 展示映像の制作費

  16. 展示映像の制作会社を選ぶポイント

  17. 株式会社SynAppsの展示映像制作



過去と未来を映す港の展示室


展示映像とは


展示映像は、展示空間の中で使用することを前提として制作する映像です。

博物館や資料館では、歴史、人物、文化、地域、産業などを解説するために使われます。

科学館では、自然現象、科学技術、宇宙、環境などを説明することがあります。

企業のショールームや展示会では、製品、技術、研究開発、事業内容などを紹介します。

展示映像は、Web動画やテレビ番組とは視聴環境が異なります。

来場者が映像を見ることだけを目的としてその場所にいるとは限らないため、

展示空間の中で、どのように見られる映像なのか

を考える必要があります。



展示映像はどのような場所で使われるか


展示映像は、さまざまな施設やイベントで使用されます。

代表的なものには、


  • 博物館

  • 資料館

  • 科学館

  • 美術館

  • 産業展示施設

  • 企業ミュージアム

  • 企業ショールーム

  • 工場見学施設

  • 展示会

  • 見本市

  • 企画展

  • 自治体の展示施設

  • 観光施設


などがあります。

展示施設では、常設展示として数年間使用される映像もあります。

一方、展示会や企画展では、数日から数か月という限られた期間だけ使用される場合もあります。

使用期間によって、制作方法や必要な仕様も変わります。



展示映像で何を伝えるか


展示映像で扱う内容は、施設によって大きく異なります。

たとえば博物館や資料館では、


  • 歴史的出来事

  • 人物

  • 地域文化

  • 産業の歴史

  • 保存資料

  • 昔の暮らし


などを扱います。

科学館や技術展示では、


  • 科学現象

  • 技術の原理

  • 製造工程

  • 製品構造

  • 研究成果

  • 将来技術


などを説明します。

企業展示では、


  • 事業内容

  • 製品

  • 技術

  • 研究開発

  • 企業の歴史

  • サステナビリティ

  • 将来構想


などが中心になります。

展示映像では、展示物そのものと映像の役割を分けて考えることが重要です。

実物を見れば分かることを、映像でも繰り返して説明する必要はありません。



展示空間と一体で考える


展示映像は、映像だけを単独で考えることができません。

実際の展示空間では、


  • モニターの大きさ

  • スクリーンの位置

  • 視聴距離

  • 来場者の立ち位置

  • 周囲の照明

  • 音響環境

  • 展示物との位置関係

  • 通路や動線


などが視聴体験に影響します。

たとえば、大型スクリーンを遠くから見る映像と、小型モニターを近距離で見る映像では、画面構成を変える必要があります。

複数人が立ったまま見る映像では、細かな文字を多用することはできません。

展示映像では、

どこで、どの距離から、どのくらいの時間見るのか

を制作前に確認します。



来場者は最初から最後まで見るとは限らない


展示映像には、テレビ番組や映画とは異なる特徴があります。

来場者は、映像が始まる前から待っているとは限りません。

途中から見始めることがあります。

途中で次の展示へ移動することもあります。

そのため展示映像では、必ずしも「最初から最後まで見なければ意味が分からない」構成が適しているとは限りません。

短い単位で内容を理解できる構成や、繰り返し上映しても違和感の少ない構成が適している場合があります。



展示映像の長さ


展示映像の長さは、来場者の滞在時間によって考えます。

展示会ブースで流す映像であれば、数十秒から数分程度の場合があります。

博物館や資料館で着席して視聴する映像では、5分、10分、それ以上になることもあります。

大型シアターでは、まとまったストーリーを持つ映像を上映することもあります。

一方、展示ケース横の小型モニターでは、短い解説映像を繰り返し再生する方法が適しています。

展示映像では、

映像として適切な長さではなく、その場所で見てもらえる長さ

を考えます。



展示物を補う映像


展示映像には、その展示館の大きなテーマを扱うメインシアター映像の他に、実物展示では見せることができない内容を補う役割があります。

たとえば、


  • 過去の出来事

  • 現在は存在しない建物

  • 製造工程

  • 機械内部の動き

  • 自然現象

  • 微細な構造

  • 大規模な設備

  • 遠隔地の風景

  • 当時の人々の生活


などです。

実写撮影、資料写真、古写真、図面、CG、アニメーションなどを使って、展示物の背景にある情報を伝えることができます。



歴史・文化を扱う展示映像


博物館や資料館では、歴史や文化を扱う展示映像が多くあります。

古写真、文書、絵図、新聞記事、映像資料などを使いながら、時代背景や出来事を説明します。

現存していない風景や建物を、CGで再現する場合もあります。

歴史資料を映像化するときには、

演出による表現と、史実として確認されている内容を区別する

ことが重要です。

資料の出典や時代考証について、学芸員や専門家による確認を受けながら制作する場合もあります。



科学・技術を扱う展示映像


科学館、産業施設、企業展示では、目に見えない現象や複雑な技術を説明する必要があります。

このような展示では、

  • 3DCG

  • 2Dアニメーション

  • インフォグラフィック

  • 模式図

  • 実験映像

  • スローモーション

  • タイムラプス

などを使うことがあります。

機械内部の構造や、エネルギーの流れ、化学反応などは、実写撮影だけでは説明できません。

展示映像では、専門的な内容を正確に保ちながら、一般の来場者にも理解できる表現に変換する必要があります。



展示映像と音声


展示空間では、音声の扱いにも注意が必要です。

複数の映像展示が近くにある場合、それぞれの音声が重なって聞き取りにくくなることがあります。

展示会場では、周囲の騒音が大きいこともあります。

そのため、

  • ナレーションを使う

  • 字幕を併用する

  • 指向性スピーカーを使う

  • ヘッドホンを使用する

  • 音声を使わず映像と文字だけで構成する

など、展示環境に合わせた方法を選びます。

音声が聞こえることを前提にしない構成が必要な場合もあります。



字幕と多言語対応


博物館、観光施設、企業ミュージアムなどでは、多言語対応が必要になることがあります。

日本語、英語、中国語、韓国語など、複数言語の字幕やナレーションを制作します。

一つの映像に複数言語を表示すると、画面内の文字量が多くなります。

そのため、

  • 言語別に映像を分ける

  • 字幕を切り替える

  • 音声ガイドと組み合わせる

などの方法があります。

多言語化を予定している場合には、最初から文字量や画面構成を考えておくことが重要です。



展示映像の上映方式


展示映像では、完成した映像データだけでなく、どのように再生するかも確認します。

たとえば、


  • モニター

  • プロジェクター

  • LEDディスプレイ

  • 大型スクリーン

  • マルチディスプレイ

  • タッチパネル

  • メディアプレーヤー


などがあります。

画面の解像度やアスペクト比が、一般的な16:9とは限りません。

縦長ディスプレイや、横に非常に長いLED画面を使用することもあります。

制作前に上映設備の仕様を確認し、その画面に合わせて映像を制作します。



常設展示と期間展示


常設展示では、映像が数年間使用されることがあります。

その場合には、短期間で古くなる情報や表現をどこまで入れるかを考える必要があります。

企業展示の場合、組織名、製品情報、数値などが変わる可能性があります。

将来の更新を想定して、変更しやすい構成にする方法もあります。

企画展や展示会では、使用期間が短いため、そのイベントの目的に合わせた表現を優先できます。



展示映像を制作する前に確認しておきたいこと


展示映像を制作する場合には、次の内容を確認します。


  • どの施設・空間で上映するか

  • 誰が見る映像か

  • 展示全体の中でどのような役割を持つか

  • モニターやスクリーンの大きさ

  • 解像度とアスペクト比

  • 視聴距離

  • 来場者の滞在時間

  • 音声を使用できるか

  • 繰り返し上映するか

  • 多言語対応が必要か

  • 使用期間

  • 映像を更新する可能性があるか


展示設計や設備仕様が決まっている場合には、制作会社へ早い段階で共有することが重要です。



展示映像の制作費


展示映像の制作費は、映像の長さだけでは決まりません。

費用に影響する主な要素には、


  • 企画・シナリオ

  • 撮影日数

  • ロケーション

  • 資料調査

  • 写真・映像資料

  • 3DCG

  • アニメーション

  • インフォグラフィック

  • ナレーション

  • 多言語化

  • 特殊な画面サイズ

  • 複数映像の制作

などがあります。

歴史展示では資料調査や資料処理に時間がかかる場合があります。

科学技術展示では、CGやアニメーションの制作量が費用に大きく影響することがあります。

また、一つの施設で複数の映像コンテンツを制作する場合には、映像ごとではなく展示全体として制作仕様を考えることがあります。



展示映像の制作会社を選ぶポイント


展示映像では、映像制作の技術だけでなく、

展示空間の中で映像がどう使われるかを考えられること

が重要です。

制作会社を選ぶ際には、


  • 展示映像の制作経験

  • 博物館・資料館など公共施設への対応

  • 技術や歴史など専門的な内容への対応

  • CG・インフォグラフィック制作

  • 多言語対応

  • 特殊な画面サイズへの対応

  • 長期間使用する映像への対応


などを確認します。

展示設計会社、施工会社、設備会社、学芸員、研究者など、複数の関係者と連携して制作を進める場合もあります。

そのため、映像単体だけでなく、展示全体の制作工程を理解していることも重要です。



株式会社SynAppsの展示映像制作


株式会社SynAppsは、名古屋を拠点として、博物館・資料館などの展示施設、企業ショールーム、展示会・イベントなどで使用する展示映像を制作しています。

歴史、文化、科学、産業技術、企業活動など、内容に応じて実写撮影、資料映像、写真、CG、アニメーション、インフォグラフィックを組み合わせて制作します。

企画・シナリオ、撮影、編集、CG、ナレーション、多言語化まで対応しています。

展示映像の制作では、映像内容だけでなく、展示空間、来場者の動線、視聴時間、上映設備などを確認し、その環境で伝わる映像の構成を考えます。


映像制作を発注する企業担当者のための情報発信です。

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執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

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