紙・パルプ産業における映像制作
紙・パルプ産業における映像制作では、製紙工場、パルプ製造、洋紙・板紙・特殊紙、段ボール・紙加工品、美濃和紙・小原和紙・伊勢和紙などを対象とします。印刷・情報用紙の需要減少、古紙再生、脱炭素、抄紙設備の省エネルギー、セルロースナノファイバーなどの技術動向を踏まえ、製造工程、製品・技術解説、研究開発、会社案内、採用、安全教育、伝統的な製紙技術の継承における映像活用を考察します。名古屋のBtoB映像制作会社SynAppsが、製紙メーカーや和紙事業者の技術と事業の価値を伝える映像制作を提案します。
目次
紙・パルプ産業を取り巻く環境の変化
紙・パルプ産業の構造と主な製品分野
印刷・情報用紙の需要減少と包装用途の変化
古紙回収・再生パルプと資源循環
脱炭素・省エネルギーと製紙設備の更新
セルロースナノファイバー・機能紙の開発
東海地方の和紙産業と伝統的な製紙技術
製紙メーカー・紙加工事業者が抱える課題
製造技術と製品の特徴を伝える
品質管理と安定供給を示す
設備の保全・更新と技術継承
環境対応と新素材開発を説明する
和紙の産地・技術・製品用途を伝える
紙・パルプ産業における映像の役割
パルプ製造から抄紙・加工までを可視化する
抄紙機の構造と製造技術を説明する
紙の物性・機能と評価技術を伝える
古紙再生・エネルギー利用の仕組みを説明する
和紙職人の技術と製造工程を記録する
主な映像制作の用途
製紙メーカーの会社案内・工場紹介映像
パルプ製造・抄紙・塗工・加工の工程紹介映像
抄紙機・製紙設備の技術解説CG
特殊紙・機能紙・新素材の製品紹介映像
古紙再生・脱炭素・資源循環の取り組み紹介映像
段ボール・紙器・紙加工品の製造紹介映像
美濃和紙・小原和紙・伊勢和紙の技術・産地紹介映像
研究開発・試験・品質管理映像
営業・展示会・採用映像
設備保全・安全教育・技術継承映像
紙・パルプ産業の映像制作で重視したいこと
大規模製紙設備の撮影と操業への配慮
水・蒸気・熱・高速回転機械の安全管理
実写・CG・インフォグラフィックスの使い分け
紙の構造・物性・製造技術の正確性
和紙職人の技術記録と作業の再現性
製品仕様・環境情報の正確性と映像の長期利用
SynAppsからの提案

1. 紙・パルプ産業を取り巻く環境の変化
紙・パルプ産業の構造と主な製品分野
紙・パルプ産業は、木材や古紙などから繊維原料を製造し、紙、板紙、各種紙加工製品を供給する産業です。
日本標準産業分類では「パルプ・紙・紙加工品製造業」に分類され、パルプ製造業、紙製造業、加工紙製造業、紙製品製造業、紙製容器製造業などが含まれます。
主な製品には、新聞用紙、印刷・情報用紙、包装用紙、段ボール原紙、白板紙、ティッシュペーパーなどの衛生用紙があります。また、電気絶縁紙、フィルター用紙、産業用特殊紙、機能紙など、工業用途に特化した製品も製造されています。
これらの製品には、原料の種類、繊維の構造、厚さ、強度、表面特性など、それぞれ異なる品質が求められます。
大規模な製紙工場では、パルプの調製から抄紙、乾燥、巻取りまでを連続して行う設備が使用されます。一方、紙加工事業者では、製紙メーカーから供給された原紙に、塗工、貼合、断裁、成形などの加工を施します。
さらに、日本各地には伝統的な和紙を製造する事業者があり、手漉き技術や独自の原料処理技術が継承されています。
紙・パルプ産業の映像制作では、こうした事業分野の違いを理解し、企業ごとの製造技術、製品の特性、設備や人の仕事を伝えることが重要です。
印刷・情報用紙の需要減少と包装用途の変化
紙・パルプ産業は、情報のデジタル化や消費行動の変化によって、需要構造の転換に直面しています。
新聞用紙や印刷・情報用紙では、新聞発行部数の減少、電子文書の普及、広告媒体の変化などを背景に、需要が長期的に縮小しています。
一方、段ボール原紙や包装用紙などのパッケージング用途は、電子商取引や物流の発展によって重要性が高まってきました。
ただし、包装分野が一貫して成長しているわけではありません。日本製紙連合会によると、2025年には包装資材の削減や軽量化、物価上昇の影響などにより、パッケージング用紙の需要も前年を下回りました。
2026年の紙・板紙国内需要についても、全体として縮小が見込まれています。
こうした環境では、製紙メーカーの設備再編、高付加価値製品への転換、生産効率の向上などが重要な課題となります。
映像では、企業がどのような製品分野に対応し、どのような技術や生産体制によって顧客の需要に応えているのかを伝えることができます。
古紙回収・再生パルプと資源循環
紙・パルプ産業では、古紙を原料として再利用する仕組みが確立されています。
回収された古紙は、選別、離解、異物除去、必要に応じた脱墨などの工程を経て、再び紙の原料になります。
日本製紙連合会によると、2025年の日本の紙・板紙合計の古紙利用率は66.7%、古紙回収率は81.3%でした。
特に板紙は古紙の利用割合が高く、段ボール原紙などの製造を支えています。
ただし、古紙であればすべての紙製品に利用できるわけではありません。紙の種類や求められる品質によって、使用できる再生繊維の条件が異なります。
また、古紙の繰り返し利用に伴う繊維品質の変化や、異物の混入、再生工程におけるエネルギーや水の使用なども考慮する必要があります。
映像では、古紙が製紙工場に搬入され、再生パルプとなり、新しい紙製品へ生まれ変わるまでの工程を紹介できます。
離解装置、スクリーン、脱墨設備など、外観から仕組みが分かりにくい設備については、CGやインフォグラフィックスによる説明が有効です。
脱炭素・省エネルギーと製紙設備の更新
紙・パルプ製造は、水、蒸気、熱、電力を大量に利用する産業です。
製紙工程では、原料を水中に分散させてシート状に形成した後、脱水・乾燥によって紙を製造します。
特に乾燥工程は熱エネルギーを必要とするため、省エネルギーや脱炭素に向けた設備技術の改善が重要です。
また、化学パルプの製造では、蒸解工程から発生する黒液を回収し、エネルギー源として利用する仕組みがあります。これは製紙工場のエネルギー供給と薬品回収に関係する重要な設備です。
経済産業省の紙・パルプ分野の技術ロードマップでは、高効率パルプ製造、プレス工程の高度化、乾燥技術の改善、設備の電化などが脱炭素に向けた技術として取り上げられています。
こうした技術を説明する際には、設備の外観だけでなく、熱や蒸気、エネルギーがどのように利用されるのかを示すことが重要です。
映像では、抄紙機、乾燥設備、ボイラー、回収設備などの実写に加え、蒸気・熱・水の流れを図解することで、製造工程と省エネルギー技術の関係を伝えられます。
セルロースナノファイバー・機能紙の開発
紙・パルプ産業では、従来の紙製品に加え、木材由来のセルロースを活用した新素材の研究開発も進められています。
セルロースナノファイバー(CNF)は、セルロース繊維をナノメートル規模まで微細化した材料です。
CNFは、補強材、塗料、樹脂との複合材料など、さまざまな用途で研究開発や製品化が進められています。
また、機能紙の分野では、耐熱性、電気絶縁性、ろ過性能、吸液性、耐水性など、用途に応じた機能が求められます。
これらの製品では、繊維の構造、表面処理、材料の組み合わせなどが、最終的な性能に関係します。
映像では、研究施設や製造設備を撮影するとともに、微細な繊維構造や材料内部の働きをCGで説明できます。
性能の説明では、実際の試験結果と開発段階の見通しを区別し、数値や評価条件を正確に示す必要があります。
東海地方の和紙産業と伝統的な製紙技術
紙・パルプ産業には、大規模な抄紙機による工業的な製紙だけでなく、伝統的な手漉き技術によって和紙を製造する事業も含まれます。
東海地方には、岐阜県美濃市の美濃和紙、愛知県豊田市の小原和紙、三重県伊勢市の伊勢和紙など、特色ある和紙の産地があります。
美濃和紙と本美濃紙
美濃和紙は、長い歴史を持つ和紙産業です。なかでも本美濃紙は、楮を原料とする手漉き和紙で、1969年に重要無形文化財に指定されました。
2014年には、本美濃紙の技術が「和紙:日本の手漉和紙技術」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されています。
本美濃紙の製造では、原料の処理、繊維の調製、流し漉き、板干しなど、伝統的な製法が守られています。
紙の繊維を均一に広げる簀桁の動きや、水の流れを利用した繊維の分散などは、職人の経験に支えられる技術です。
小原和紙と工芸表現
愛知県豊田市の小原地区では、古くから紙漉きが行われてきました。
かつては番傘用の紙や障子紙などが生産されていましたが、その後、色を付けた繊維を漉き込んで絵を描く小原工芸和紙が発展しました。
「絵すき」などの技法は、紙を製造する技術と美術表現が結び付いたものです。
映像では、原料繊維の扱い方、色の配置、紙漉き、乾燥などの工程を記録することで、作品が完成するまでの過程を伝えられます。
伊勢和紙と現代の製品展開
三重県伊勢市の伊勢和紙では、神宮御用紙の製造が続けられています。
また、インクジェット印刷用和紙や大判の手漉き和紙など、現代の用途に対応した製品も展開されています。
手漉きと機械抄きを組み合わせた事業構造は、伝統的な技術と現代の製紙技術が共存する例です。
これらの和紙産業では、技術の保存・継承だけでなく、製品開発、販売、産地の情報発信、後継者育成も重要になります。
映像は、職人の手の動きや作業の判断を記録し、製品の特徴と製造技術を伝える手段として利用できます。
また、文化財保存、博物館展示、観光、海外向けの製品紹介など、幅広い用途が考えられます。
2. 製紙メーカー・紙加工事業者が抱える課題
製造技術と製品の特徴を伝える
紙の品質は、原料となる繊維の種類、配合、抄紙条件、乾燥、塗工、表面処理などによって変化します。
そのため、同じように見える紙製品でも、印刷適性、強度、吸液性、表面の平滑性、耐水性などに違いがあります。
製紙メーカーや特殊紙メーカーにとって、製品の用途と、それを実現する製造技術を伝えることは重要です。
映像では、製造工程と製品の使用場面を紹介しながら、紙の特性を試験映像やCGによって説明できます。
品質管理と安定供給を示す
製紙工場では、原料品質、坪量、厚さ、水分、強度、表面状態など、多くの項目を管理しています。
高速で連続運転する抄紙機では、わずかな条件の変化が製品の品質や生産効率に影響する場合があります。
また、品質検査や製品の追跡管理、設備の安定稼働なども重要です。
映像では、製造ライン、検査設備、品質管理担当者の仕事などを紹介できます。
顧客企業に向けては、どのような品質を、どのような工程や管理体制によって実現しているのかを伝える構成が有効です。
設備の保全・更新と技術継承
製紙工場には、パルプ製造設備、抄紙機、乾燥設備、巻取り機、断裁機など、多数の機械が使用されています。
長期間使用される設備では、定期的な点検、保守、改修、更新が必要です。
また、生産条件の調整や設備異常への対応など、熟練者の経験が重要となる作業もあります。
映像では、設備の構造、作業手順、点検方法、運転条件の判断などを記録できます。
特に技術継承では、操作手順だけでなく、熟練者が何を観察して判断しているのかを言葉と映像で残すことが重要です。
環境対応と新素材開発を説明する
製紙メーカーには、古紙利用、省エネルギー、温室効果ガス排出量の削減、水資源の利用、廃棄物の再資源化などへの対応が求められています。
また、セルロースナノファイバーや機能紙など、新しい製品分野への展開も重要です。
こうした取り組みを顧客企業や投資家、地域社会に説明するためには、実際の設備、技術開発、製品用途などを具体的に示す必要があります。
映像では、製造工程と研究開発を結び付け、取り組みの目的と技術的な特徴を伝えることができます。
和紙の産地・技術・製品用途を伝える
和紙産業では、製造技術の継承とともに、製品の新たな用途や販路を開拓することが課題になります。
和紙の価値は、紙の質感だけでなく、原料、製法、地域の歴史、職人の技術によって成り立っています。
映像では、製造工程を撮影しながら、職人がどのような判断によって紙を漉いているのかを伝えることができます。
また、建築、文化財修復、美術工芸、印刷、商品パッケージなどへの利用を紹介することで、現代における和紙の用途を示せます。
3. 紙・パルプ産業における映像の役割
パルプ製造から抄紙・加工までを可視化する
紙の製造には、パルプの調製、抄紙、脱水、乾燥、巻取り、加工など、多くの工程があります。
映像では、原料が紙製品になるまでの流れを、実写で順番に示すことができます。
また、工程間の関係を図解することで、製紙工場全体の仕組みを説明できます。
抄紙機の構造と製造技術を説明する
抄紙機では、繊維を含む原料液からシートを形成し、プレスや乾燥などの工程を経て紙を製造します。
ワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパートなど、それぞれの設備が製品の品質に関係しています。
高速で動作する設備の内部や、繊維・水分の変化を実写だけで説明することは難しい場合があります。
映像では、機械の断面CGやアニメーションを利用し、脱水や乾燥の仕組みを可視化できます。
紙の物性・機能と評価技術を伝える
特殊紙や機能紙では、製品の性能が外観から分かりにくいことがあります。
例えば、引張強さ、引裂強さ、耐熱性、電気絶縁性、ろ過性能などは、試験方法と結果を示すことで説明できます。
映像では、試験設備の実写、測定結果のグラフ、材料内部の模式CGなどを組み合わせて伝えられます。
製品性能の数値については、測定方法や適用規格を確認することが重要です。
古紙再生・エネルギー利用の仕組みを説明する
古紙再生では、回収原料を繊維に戻し、異物やインキなどを除去して、再び紙の原料として利用します。
また、化学パルプ工場では、薬品の回収やエネルギーの利用が製造工程と密接に関係します。
映像では、施設の実写とフローチャート、設備のCGなどを組み合わせ、物質やエネルギーの流れを説明できます。
和紙職人の技術と製造工程を記録する
和紙の製造では、原料繊維の状態、道具の扱い方、水の動きなどを職人が判断しながら作業を進めます。
こうした技術を記録する映像では、単に作業全体を撮影するだけでなく、手元、道具、原料の変化、作業の順序を正確に捉えることが重要です。
また、職人へのインタビューを通じて、作業の目的や判断基準、経験によって培われた知識を記録できます。
技術継承を目的とする場合には、観光PR用の短い映像とは異なり、工程ごとの詳しい記録や長尺の解説が有効です。
4. 主な映像制作の用途
製紙メーカーの会社案内・工場紹介映像
企業の沿革、製品分野、製造拠点、研究開発、品質管理、環境への取り組みなどを紹介します。
大規模製紙工場では、空撮、構内撮影、設備内部の説明CGなどを組み合わせる方法が考えられます。
パルプ製造・抄紙・塗工・加工の工程紹介映像
木材や古紙などの原料から、パルプ、原紙、加工製品を製造する工程を紹介します。
蒸解、漂白、抄紙、脱水、乾燥、塗工、巻取りなど、製品に応じた工程を説明します。
抄紙機・製紙設備の技術解説CG
抄紙機の構造、原料液の流れ、シート形成、脱水、乾燥、制御技術などをCGで解説します。
製紙メーカーだけでなく、抄紙機や製紙設備を開発・製造する機械メーカーの製品紹介にも利用できます。
特殊紙・機能紙・新素材の製品紹介映像
電気絶縁紙、フィルター用紙、耐熱紙、セルロースナノファイバーなどの特徴を紹介します。
製品の実物、製造工程、試験設備、用途などを組み合わせ、技術的な性能を具体的に伝えます。
古紙再生・脱炭素・資源循環の取り組み紹介映像
古紙の回収・再生、薬品回収、エネルギー利用、省エネルギー設備などを紹介します。
顧客企業や投資家、地域社会に向けて、取り組みの目的と実際の技術を説明します。
段ボール・紙器・紙加工品の製造紹介映像
段ボールシート、段ボール箱、紙器、紙容器などの製造工程を紹介します。
貼合、印刷、打抜き、製函、検査などの工程と、製品の特徴を説明できます。
美濃和紙・小原和紙・伊勢和紙の技術・産地紹介映像
原料処理、紙漉き、乾燥、仕上げなどの工程を紹介し、職人の技術や産地の特徴を伝えます。
美濃和紙では伝統的な製紙技術、小原和紙では工芸表現、伊勢和紙では神宮御用紙や現代的な印刷用途など、それぞれの特徴に応じた構成が考えられます。
技術継承、製品紹介、博物館展示、地域産業PR、海外向け情報発信などに利用できます。
研究開発・試験・品質管理映像
紙の強度、表面特性、耐熱性、吸液性、繊維構造などの研究開発・評価を紹介します。
研究者へのインタビューと、試験装置の実写、分析結果の図解を組み合わせる方法が考えられます。
営業・展示会・採用映像
顧客企業向けの製品紹介、展示会での技術説明、企業の採用活動などに利用します。
採用映像では、製造、研究開発、品質管理、設備保全、技術営業など、実際の仕事内容を紹介できます。
設備保全・安全教育・技術継承映像
抄紙機、乾燥設備、巻取り機、搬送設備などの点検・保守、安全上の注意事項を説明します。
熟練者による設備調整やトラブル対応を記録し、教育資料として活用することも考えられます。
和紙産業では、職人の作業を工程ごとに撮影し、製造技術を継承するための記録映像を制作できます。
5. 紙・パルプ産業の映像制作で重視したいこと
大規模製紙設備の撮影と操業への配慮
製紙工場には、長大な抄紙機や大型の回転設備、搬送装置などがあります。
撮影では、設備の稼働範囲や作業員の動線を確認し、操業を妨げない撮影計画を立てる必要があります。
製造ライン全体を撮影する場合には、撮影位置、照明、撮影機材の固定方法などを事前に検討します。
水・蒸気・熱・高速回転機械の安全管理
製紙工場では、水、薬品、蒸気、高温設備、高速回転するロールなどを取り扱います。
特に、回転設備への巻き込まれ、熱や蒸気、高所作業などには注意が必要です。
撮影スタッフは工場の安全規則に従い、必要な保護具を着用し、立入可能な範囲で撮影を行います。
実写・CG・インフォグラフィックスの使い分け
工場の規模、設備の稼働状況、職人の作業などを伝えるためには、実写撮影が重要です。
一方、抄紙機内部の脱水過程、繊維構造、熱や蒸気の流れなどは、CGやインフォグラフィックスが有効です。
映像制作では、実際の現象を正確に示すことと、説明のために模式化することを区別する必要があります。
紙の構造・物性・製造技術の正確性
紙の物性には、原料繊維、製造条件、添加剤、塗工などが関係します。
技術解説では、紙の内部構造や繊維の働きを説明するCGが、実際の技術と矛盾しないようにする必要があります。
製造設備や研究開発に関する内容は、技術資料や専門担当者の確認に基づいて制作します。
和紙職人の技術記録と作業の再現性
伝統的な製紙技術を記録する際には、完成品の美しさだけでなく、作業の方法と判断を正確に残すことが重要です。
例えば、原料繊維の状態、道具の操作、簀桁の動かし方、乾燥方法などを、作業の連続性が分かるように撮影します。
また、作業の理由や条件について職人の説明を記録することで、単なる映像記録以上の技術資料になります。
製品仕様・環境情報の正確性と映像の長期利用
製紙メーカーの製品紹介では、強度、厚さ、坪量、環境性能などの情報を正確に扱う必要があります。
また、再生原料の使用割合や温室効果ガス排出量などを示す場合には、算定範囲や対象期間を確認します。
設備や製品の改良によって仕様が変わる場合もあるため、長期間利用する映像では、更新しやすい構成を検討することが重要です。
6. SynAppsからの提案
紙・パルプ産業は、印刷・情報用紙、包装用紙、板紙、家庭紙、特殊紙、各種紙加工製品などを供給し、暮らしや産業活動を支える重要な素材産業です。
近年は、印刷・情報用紙の需要減少、包装用途の変化、古紙再生、脱炭素、省エネルギー、セルロースナノファイバーなどの新素材開発が、事業や技術の重要な課題となっています。
また、東海地方には、美濃和紙、小原和紙、伊勢和紙などの産地があり、伝統的な製紙技術と現代の製品開発が共存しています。
名古屋の映像制作会社SynAppsは、企業の製造工程、機械設備、研究開発、製品技術など、専門性の高い内容を伝えるBtoB映像を企画から撮影・編集まで一貫して制作しています。
紙・パルプ産業に向けては、製紙工場の施設紹介、パルプ製造・抄紙工程の解説、特殊紙・機能紙の製品紹介、研究開発、設備保全、安全教育、会社案内、採用などの映像制作を提案します。
特に、抄紙機内部の構造、繊維の動き、脱水・乾燥工程、製品の物性など、実写だけでは理解しにくい内容については、3DCGやインフォグラフィックスを組み合わせた説明が有効です。
また、和紙産業では、職人の手の動きや製造工程を正確に記録し、技術継承や後継者育成に利用できる映像制作が考えられます。
伝統工芸としての紹介に加え、原料処理、紙漉き、乾燥などの製造技術を体系的に記録することは、産地の技術と事業の価値を伝えるうえでも重要です。
SynAppsは、製紙メーカー、紙加工事業者、製紙設備メーカー、和紙事業者などの技術者・製造担当者と連携し、実写撮影、CG、インフォグラフィックス、インタビュー、ナレーションを組み合わせ、紙・パルプ産業の技術と事業の価値を伝える映像制作を提案します。
業界動向・技術の参照資料
参照資料 | 主な確認内容 |
紙・板紙の需要構造、印刷・情報用紙の減少、包装用途の動向。 紙・板紙 | |
2025年の需要動向と2026年の予測。 日本製紙連合会 | |
古紙回収と利用率、再生原料の課題。 古紙 | |
製造工程の省エネルギー、設備電化、乾燥技術、脱炭素。 経済産業省 | |
原料・製法、重要無形文化財、ユネスコ無形文化遺産。 美濃和紙の里会館 | |
小原和紙の歴史と工芸和紙の技法。 豊田市 | |
神宮御用紙、手漉き・機械抄き、印刷用和紙、大判和紙。 伊勢和紙|isewashi |





