動画制作仕様書作成ガイド
更新日:8月24日
仕様書はなんのために作るのでしょうか
動画制作の仕様書には、大きく分けて3つの段階があります。
①オリエンテーション段階
②企画確定段階
③シナリオ・制作条件確定段階
映像制作会社へ見積や提案を依頼するとき、仕様書は詳しければ詳しいほどよい、というものではありません。
大切なのは、発注者側で何が決まっていて、何を制作会社から提案してもらいたいのかを明確にすることです。
まだ目的、対象者、用途、予算などしか決まっていないのであれば、制作方法まで無理に決める必要はありません。この段階の文書は、厳密には「オリエンテーションシート」に近いものです。制作会社には、これをもとに企画案と見積書をセットで提案してもらいます。
企画まで決まっているのであれば、次はシナリオ案と見積書を求めます。
シナリオと主要な制作条件まで確定して初めて、複数社へほぼ同じ条件で見積を依頼できる「確定仕様書」に近づきます。
仕様書に書くべきこと
どちらの場合でも、以下の1-1〜1-3は必ず記載してください。制作の目的とターゲットが明確でないと、制作会社は提案の土台(基本的な仕様)を作れません。それ以外の項目は決まっている範囲で記載してください。
1. プロジェクト概要
項目 | 例 | 必須 |
1-1. プロジェクト名 | 採用動画 | ✅ |
1-2. 動画の目的 | 会社の認知度向上、エントリー人数の増加 | ✅ |
1-3. ターゲット層 | 新卒、第二新卒 | ✅ |
1-4. 掲載媒体 | 自社ウェブサイト、企業説明会 | |
1-5. 納期 | ||
1-6. 予算 |
2. 動画の内容
項目 | 例 |
2-1. 動画の長さ | 30秒、1分、10分 |
2-2. 表現方法 | 実写、インタビュー、アニメーションなど |
2-3. ストーリー | おおまかな動画の流れ |
2-4. 使用する素材 | 映像、音声、音楽など |
2-5. ナレーション | 有無、イメージ |
3. その他
項目 | 例 |
3-1. 撮影条件 | 日程・場所が決まっている場合など |
3-2. 納品形式 | MP4、MOVなど |
3-3. 修正対応 | 決済プロセスに関する要望 |
3-4. 著作権の帰属 |
仕様書作成のポイント
具体的に書く 抽象的な言葉は制作会社によって解釈が異なります。
❌「かっこいい動画」 ✅「10代女性が共感できるような、明るく楽しい雰囲気の動画」
参考動画を示す
言葉で伝えにくいイメージは、参考動画のURLを添えるのが一番の近道です。
決まらない項目は空欄で
指名発注であれば、空欄のまま制作会社に持ち込んで一緒に考えましょう。「何を決めればよいか」のアドバイスも含めて相談できます。
まとめ
指名発注 | 見積もり・企画競合 | |
仕様書の役割 | 相談の出発点 | 公平な比較の基準 |
必須記載 | 1-1〜1-3(目的・ターゲット) | 全項目できる限り詳細に |
仕様の決め方 | 制作会社と対話しながら決定 | 事前に社内で固めて提示 |
コスト効率 | 相談過程で最適化しやすい | 複数案の比較検討が可能 |
仕様書は「完璧に書き上げるもの」ではなく、「制作会社と良い動画をつくるための共通言語」です。指名発注であれば気軽に持ち込み、競合提案であれば丁寧に準備する——その使い分けが、コストと品質の両立につながります。
補足:競合提案を求める場合 企画案・シナリオ・絵コンテの提案を求める場合は、プレゼン費用の負担について事前に明確にしておきましょう。

【関連記事】
映像制作案件の仕様書をつくる




