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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。

カットつなぎ

映像編集において、ディゾルブやワイプといったトランジション(画像の切り替わりに用いられる効果)を介さずに、直接カットとカットを接続する手法を指します。

カットつなぎを解説するイメージ(監修・神野富三)

トランジションが映像の切り替わりに「のりしろ」を与えるのに対し、カットつなぎは、前後をトリミングした素材同士をダイレクトに繋ぎ合わせます。

古くは「カット編集」も同じ意味でした。


※「カットつなぎ」が、カットの「つなぎ方」全般を指す場合もあります。


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執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

映像制作会社としての視点


映像編集の基本「カット編集」


トランジションを使用せず、カットつなぎのみで構成する本来の意味の「カット編集」は、カット割りや映像編集の基礎を習得する上でとても有意義です。基本的な映像技法では、トランジションは文章における接続詞のようなもので、接続詞(トランジション)がなくてもつながるカット割がこそが重要だと考えます。さまざまな芸能や創作において「無駄を削ぎ落とす」ことが重視されるように、シンプルなカットつなぎのみで映像作品を構築することは、熟練した演出者の矜持でした。


映像編集の本質は、「コンティニュイティ(連続性)」という要素を、人間の心理や認知バイアスから引き出す、文学的あるいは哲学的な側面にあります。映像の真の力が、観客が自律的に意味や繋がりを認識することによって生まれると考えるならば、装飾的な要素を排した「カット編集」こそが、高度で洗練されたメッセージ性を実現するからです。

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