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拡張子

拡張子とは、ファイル名の末尾にある「.」(ドット)より後の文字列のことで、ファイルがどんな種類(形式)であるかを示すものです。特定のアプリケーションで作られたデータは、ファイル名に付いているその拡張子を基に、それに対応した形式を読み書きできるアプリケーションでしか開いたり、内容を編集したりすることはできません。

撮影、編集に利用するデータファイルには多種多様な拡張子が付いているため、業務として映像制作を行う者は、それらの特性をよく理解した上で、さまざまな状況に対応できるようハードウェア、ソフトウェアを整え、機能と操作に習熟しておく必要があります。


拡張子を見ることで、そのファイルをどのようなアプリケーションで開けばよいかがわかり、またファイルの中身がどのような形式なのかを判断することができます。たとえば、`report.docx`というファイルであれば、`.docx`という拡張子からMicrosoft Wordで作成された文書ファイルだとわかります。


一般的な動画ファイルの拡張子

  • .mp4: MPEG-4 Part 14。汎用性の高いフォーマットで、多くのデバイスで再生可能。

  • .mov: QuickTime Movie。Apple製品で広く利用されているフォーマット。

  • .avi: Audio Video Interleave。Windowsで広く利用されているフォーマット。

  • .wmv: Windows Media Video。Microsoftが開発したフォーマット。


拡張子を選択する際の注意点

  • 再生環境: 再生するデバイスやソフトウェアで対応している拡張子を選択する。

  • 圧縮方式: 拡張子によって、利用できるコーデックや圧縮方式が異なる。

  • ファイルサイズ: 拡張子によって、同じ動画でもファイルサイズが異なる場合がある。

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<h1 class="font_0"><strong>拡張子</strong></h1>

​【関連情報】

1. コンテナ


映像、音声、字幕などの複数のデータを一つのファイルにまとめる形式です。MP4、MOV、MXFなどが代表的で、それぞれ特徴的な用途があります。MP4は web配信に適しており、MOVはApple製品との相性が良く、MXFは放送用途で標準的に使用されています。コンテナの選択は、制作ワークフローや最終的な使用目的によって決定され、各コンテナ内部では異なるコーデックを使用できる柔軟性があります。



2. ラッパー


映像データを別の形式に変換せずに、異なるコンテナ形式に移し替えることです。内部のデータ(コーデック)は変更せず、外側の「包装」だけを変更するため、画質の劣化を伴わず、処理も高速です。例えばMXFからMOVへの変換などで使用され、特に放送用からポストプロダクション用への変換でよく使用されます。



3. シーケンス


連番の静止画ファイルで映像を扱う形式です。TIFFやDPXなどの形式で、1フレームごとに個別のファイルとして保存します。VFXグレーディング作業で使用され、高品質な映像処理が可能です。ファイル名は通常「○○○○_0001.dpx」のように連番で管理され、専用のソフトウェアで連続した映像として扱います。



4. プロプライエタリ


特定のメーカーや機器に固有の独自形式です。XAVC(ソニー)、BRAW(Blackmagic)などが該当し、それぞれ最適化された性能を発揮します。編集時には専用のデコーダーやプラグインが必要になることがありますが、高い圧縮率と品質を両立できる利点があります。撮影時のカメラ選定から、その後の編集環境まで考慮した計画が必要です。



5. プロキシ形式


編集作業用の軽量なファイル形式です。H.264やProResプロキシなど、操作性を重視した形式を使用します。オリジナルの高品質データは保持したまま、作業用に変換して使用し、最終出力時に元のデータに置き換えます。特にリモート編集やオフライン編集で重要な役割を果たし、効率的な作業を可能にします。

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