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B2B映像のあるある大辞典③シナリオ篇

  1. 使い古された導入は視聴離脱効果満点


「現代社会はますます情報化しており、日本社会ではIT環境の整備が企業の明暗を分けるに至っています。そんななか弊社では○○○○を開発して、みなさまのソリューションに貢献しています。」みたいな始まりで始まる企業ビデオが、今でもなんと多いことか!

そんなことではチコちゃんに叱られますよ!

こういう手垢がついた構文、言い回しを平気で書けるシナリオライターは、たぶん経験が浅いか、企業ビデオを舐めているのか!?

なによりもクライアントが希望しているのは、競合との差別化なのですから、他とよく似たことをやっていては駄目です。



  1. まわりくどい言い回し


A.「この動作は、身体機能における能力の向上を実現する・・・」

B.「この動作は、身体機能を向上する・・・」


A.「スポットライトは、舞台にたつ役者を周辺の暗さから際立たせて、聴衆の注目を向けるために使用される照明器具であり・・・」

B.「スポットライトは、舞台の役者を際立たせる照明であり・・・」

ナレーションの背景の映像が、言いたいことをちゃんと映し出していれば、Aで書かれている細かい描写は不要です。どうしても小難しいシナリオの方が上等だと思っているライターもいるようです。



  1. 接続詞はほどほどに


「では、次に」「それでは」という、順当に次に進む時に文の頭につけたくなるこうした接続詞ですが、「しかし」であっても「ところが」であっても、手慣れた映像シナリオライターになると、できるだけ使用しないようになります。映像がちゃんと編集されていれば、映像を視ていれば、その映像転換が「それでは」なのか「しかし」なのかはわかるはずだからです。接続詞が必要になるということは、映像の流れが甘いというか、構成が緩いということですので、いくらことばで「接続」を替えたところで、演出としては、ちょっと弱い表現になるはずです。



PRビデオで視聴者が離脱してしまう要因は他にもたくさんあります。これらはVPが短尺化した今でもなお有力な理由です。



  1. 内容に関する要因


ターゲット層への訴求不足:

  • 自社製品・サービスのメリットを、ターゲット層が最も求めている視点から説明できていない。

  • ターゲット層の悩みや課題を理解していないため、共感を得られない。


競合との差別化が不十分:

  • 競合他社との違いが明確に示されていない。

  • 自社の優位性を客観的なデータや事例で裏付けられていない。


情報過多:

  • 短い時間内に伝えたいことが多すぎて、何が言いたいのかが分からない。

  • 重要な情報が埋もれてしまい、視聴者の興味を引けない。


専門用語の乱用:

  • ターゲット層が理解できない専門用語を多用し、内容が難解になっている。

  • かっこつけた表現ばかりで、自然な言葉遣いができていない。


古くさい表現や言い回し:

  • 時代遅れの言葉や表現を使用しているため、視聴者の興味を引けない。

  • 新しい製品・サービスなのに、古いイメージを与えてしまう。



  1. ビジュアルに関する要因


画質・音質の悪さ:

  • 低画質・低音質の映像は、視聴者の集中力を妨げ、不快感を与える。

  • プロモーションビデオである以上、高品質な映像・音響が求められる。


映像と音声のズレ:

  • 映像と音声のタイミングがずれており、見づらい・聞きづらい。

  • プロフェッショナルな制作物としての信頼性を損なう。


視覚的な刺激の不足:

  • 映像が単調で、見ていて飽きてしまう。

  • 動きの少ない映像や、同じような構図の映像が続くことで、視聴者の注意を引きつけられない。


デザインの統一感がない:

  • ロゴ、フォント、色使いなど、デザインに統一感がなく、安っぽく見える。

  • 企業イメージを損なう可能性がある。



  1. その他


長すぎる動画:

  • 視聴者の集中力が続かないため、途中で視聴をやめてしまう。

  • 短く、簡潔に伝えられるように工夫する必要がある。


面白みのない内容:

  • ストーリー性やエンターテイメント性がなく、見ていてつまらない。

  • 視聴者の記憶に残らない。


強制的な視聴:

  • スキップできない広告や、長いイントロなど、視聴者の視聴意欲を削ぐ要素がある。

  • 視聴者ファーストの視点が欠けている。



B2B映像のあるある大辞典③シナリオ篇
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