Part3・制作会社の力を引き出す仕様書例|生成AIとつくる映像制作仕様書
- 神野富三

- 2 時間前
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生成AIとの対話で出来上がった映像制作仕様書の事例です。これが私たちが本当に欲しい「仕様書」です。

新卒採用向け会社紹介映像 制作仕様書
1.制作の目的
当社では、新卒採用活動において会社説明会を実施していますが、学生から「具体的にどのような仕事をしている会社なのか分かりにくい」という意見があります。
当社の製品は一般消費者が日常的に目にするものではないため、学生にとって事業内容や製品の社会的な役割をイメージしにくいことが課題となっています。
そこで、会社説明会等で使用する映像を制作し、当社の事業および仕事について理解を促すことを目的とします。
2.主な視聴対象者
新卒採用活動に参加する大学生・大学院生等を主な対象とします。
現時点では当社および当社製品について詳しい知識を持っていない学生を想定します。
3.映像によって伝えたいこと
主として次の内容を伝えたいと考えています。
当社がどのような製品を製造している企業なのか
その製品が最終的にどこで使用され、社会とどのように関わっているのか
一つの製品が完成するまでに、技術職だけでなく、営業、生産管理など複数の職種が関わっていること
当社で働くことを具体的にイメージするための情報
具体的な表現方法および構成については、制作会社からの提案を求めます。
4.期待する効果
映像の視聴によって学生が当社の事業と仕事について理解し、興味を持つことを期待します。
単純に応募者数を増加させることだけを目的とせず、学生自身が「自分に合う会社なのか」を判断するための材料となることも重視します。
5.主な使用場面
必須の使用場面は、新卒採用における会社説明会です。
採用WebサイトおよびYouTube等での公開についても希望していますが、必須条件ではありません。制作内容、権利処理、予算等を踏まえた提案を求めます。
6.制作対象となる当社の情報・環境
撮影対象として、以下を想定しています。
本社
工場
製品および製造設備
実際に勤務する社員
業務風景
具体的な撮影対象については、企画決定後に調整します。
既存の会社案内、製品カタログ、採用資料、製品写真等については提供可能です。
7.制作方法
映像の構成、長さ、撮影方法、出演者、インタビューの有無、ナレーション、音楽、CG、グラフィック等については現時点では指定しません。
本仕様書に記載した目的および条件を踏まえ、効果的と考えられる方法を提案してください。
8.予算
150万円~250万円程度を一つの目安としています。
ただし、企画内容および期待できる効果に合理的な理由がある場合、この金額を超える提案を排除するものではありません。
見積書には、可能な範囲で企画、撮影、編集、出演、ナレーション、音楽、CG等の主要項目について費用の内訳を示してください。
9.スケジュール
○月の会社説明会から使用開始する予定です。
具体的な制作スケジュールについては、企画内容を踏まえて提案してください。
10.制作会社から提案を求める事項
本仕様書に記載した目的、対象者、使用場面および予算を踏まえ、次の事項について提案を求めます。
映像の企画および基本的な考え方
構成
適切な映像の長さ
撮影内容および撮影方法
必要と考えられる出演者
インタビュー等の必要性
ナレーション、音楽、CG等の使用
Web公開を行う場合の展開方法
制作スケジュール
見積金額および主要な費用内訳
11.制作会社の選定
見積金額のみではなく、次の点を含めて総合的に検討します。
当社の課題および制作目的に対する理解、企画内容とその理由、予算の配分、制作体制、類似する企業映像の制作実績等を評価します。
最も低価格の提案を自動的に採用するものではありません。
尺や制作手法を先に決めると、企画まで縛ってしまう
企業で映像制作の担当者になると、制作会社へ見積を依頼するためには、「5分程度」「社員インタビューを中心に」「アニメーションを使用」といった仕様を、あらかじめ決めておかなければならないと思いがちです。
しかし、制作手法の限定や尺の上限は、単なる仕様ではありません。それ自体が企画や予算の使い方を縛る条件になります。
たとえば「5分以内」と指定すれば、制作会社は5分という枠の中で企画を考えます。しかし目的によっては、3分に凝縮した方が効果的かもしれません。反対に、十分な理解を得るためには7分必要かもしれません。
「社員インタビューを入れる」と指定することも同じです。その時点で出演者の選定、撮影、収録、編集などに一定の予算を配分することになります。もしかすると、その予算をCGやロケーション撮影、シナリオ、演出などに使った方が、目的にかなった映像になるかもしれません。
つまり、手法を指定することは、同時に予算の使い道まである程度指定することなのです。
もちろん、上映時間が決まっている、既存映像との尺を合わせる必要がある、実写撮影ができないなど、業務上の制約がある場合は仕様書に明記すべきです。
そうした必然性がないのであれば、発注の最初の段階では「何分の映像を作るか」「どの手法を使うか」よりも、なぜ作るのか、誰に何を伝えるのか、どのような成果を期待するのか、そして使える予算はいくらなのかを明確にする方が重要です。
その条件を制作会社に渡し、限られた予算をどこに使えば最も効果的なのかまで含めて提案してもらう。
尺や制作手法は、その提案を受けて次のステップで決めても遅くありません。むしろ、その順序にすることで、制作会社の企画力を生かす余地が生まれます。



