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同ポジ

映像制作用語辞典 | 株式会社SynApps

「同ポジ」とは、「同じポジション」を略した用語で、被写体あるいはカメラの位置が同じであることを言います。

ひとつ目のタブー


映像編集において、連続する2つのカットは、明確に異なる画像であることが認識されるカット同士を繋げることが基本ルールです。


「同ポジ」とは、連続する2つのカットのフレームの中に映る被写体が「同じかたちである」「同じ位置にある」「同じ角度である」など、同一要素を共有していることを指します。

同ポジ編集は、それによって演出的な効果を狙ったり、意味的な表現を行うために行います。


演出的な意図がないのに、連続する2つのカットが同ポジになることは、編集技術としてはタブーとされてきました。視聴者が意図を汲み取ろうとしても、意図がないからです。つまり違和感を感じるからです。

しかし、現在はYouTuberが「ジャンプカット」を多用する為、単に「要らないところを削除した」という事実だけだと理解して、タブーと考える人は少なくなりました。


ふたつ目のタブー


アナログ時代のリニア(テープ)編集システムでは、全く動かない被写体と背景を持った映像同士(完璧なFIX)であっても、編集して繋ぐと、ほぼ必ず信号が乱れるという特性があり、電気技術的な意味でも「同ポジはつながらない」という常識がありました。


これらの理由もあり「同ポジ」は避けなければならない、ネガティブな言葉という印象を持っている人もいます。

「同ポジ」は、映像の種類や制作現場によって、意味合いが異なる場合があります。



1. 同一ポジションとしての「同ポジ」


  • カメラの位置やアングルを変えずに、被写体だけを入れ替えたり、時間経過を撮影したりする手法を指します。

  • 編集時に、あたかも1つのシーンが連続しているかのように見せることができます。

  • 例:商品の色違いを、カメラ位置を変えずに撮影し、編集でつなぎ合わせる
    定点カメラで、時間経過による風景の変化を撮影する


2. 編集技術としての「同ポジ」


  • 編集時に、カットつなぎを滑らかに見せるために、前後のカットでカメラ位置を意図的に近づける手法を指す場合もあります。

  • ただし、あまりにもカメラ位置が同じだと、編集点が分かりにくくなり、メリハリのない映像になる可能性もあります。



3. アニメーション制作における「同ポジ」


  • アニメーション制作においては、背景などを変更せずに、キャラクターの動きだけを変更したカットを指すことがあります。

  • 背景の描き込み量を減らし、制作効率を上げるために用いられます。

<h1 class="font_0">同ポジ</h1>

​【関連情報】

1. ジャンプカット


同じ被写体の映像を、カメラ位置を変えずに連続してカット編集する技法。同ポジで撮影された素材を編集する際に発生しやすい。


2. 定点撮影


カメラ位置を固定し、同じ場所から撮影する手法。同ポジ撮影の基本となる。


3. タイムラプス


一定間隔で撮影した静止画を繋ぎ合わせ、時間の経過を早送りで表現する技法。定点撮影と同ポジ撮影を組み合わせることで効果を発揮する。



4. スローシャッター


カメラのシャッター速度を遅く設定して撮影する技術のことです。。シャッター速度が遅い(スローシャッター)ほど、イメージセンサーに当たる光の量が増え、動いている被写体の光の軌跡を線として捉えます。



5. モーションブラー

動きのある被写体や動いているカメラで撮影した際に、その動きによって像がぼやけて見える現象、またはその効果を指します。スローシャッターによって得られる効果は、このモーションブラーを利用しています。

 

 

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