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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。

縦型動画

スマートフォンを縦にしたときに画面いっぱいに表示されるように作られた、縦長のアスペクト比(画面比率)で制作された動画のことです。従来の横型動画とは異なり、スマートフォンを縦に持ったまま全画面で視聴できるため、ユーザーは画面を回転させることなく、手軽に動画コンテンツを楽しむことができます。

縦型動画を解説するイメージ(監修・神野富三)

特に、TikTok、X、YouTubeショート、Instagramリール、Facebookリールといったショート動画プラットフォームの普及に伴い、縦型動画は急速に普及しました。

縦型動画は、SNSとの親和性が高く、ユーザーは手軽に動画を撮影・編集・共有することができます。そのため、縦型動画は、情報発信やマーケティングの手段としても注目されており、多くの企業やクリエイターが縦型動画を活用して、視聴者とのエンゲージメントを高めています。



1. 情報量の制限


縦型動画は横幅が狭いため、風景や大人数が映るシーンなど、広範囲な情報を伝えたえることができません。状況説明するための映像(エスタブリッシュショット)には不向きです。

例えば事故現場に遭遇したため、その状況を伝えるために動画撮影をする場合には、多くの場合、縦型ではなく横型動画で撮影するべきです。



2. 視聴環境の制限


縦型動画はスマートフォンでの視聴に最適化されているため、パソコンやテレビなどの横長画面で視聴すると、画面の左右に黒い余白が表示され、視聴画面が狭くなります。



3. 撮影・編集の制約


縦型動画は、撮影や編集の際に構図や従来とは異なる工夫が必要です。また、横型動画を縦型に変換する場合、映像の一部が切り取られてしまうことがあります。



4. 表現の制限


例えば人の全身を写す場合には縦型は有利ですが、広い範囲を写すことができないため、横型の動画に比べて表現できることが限られてしまいます。

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執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

映像制作会社としての視点


縦型動画の制作(撮影)方法


プロフェッショナルであっても、縦型動画は、特別な方法で撮るものではありません。
基本はとても単純で、「最初から縦で撮る」だけです。


① スマートフォンで撮る場合

あたりまですが、いちばん簡単な方法です。
スマートフォンを縦に持ったまま撮影すれば、そのまま縦型動画になります。
TikTok や Instagram、YouTube Shorts 向けの動画は、ほぼこの方法で撮られています。



② ビデオカメラ・一眼カメラで撮る場合

業務用カメラや一眼カメラでも、縦型動画は撮影できます。
やり方はスマートフォンと同じで、カメラを物理的に縦向きにして撮ります。
三脚やジンバルに縦向きで固定できる器具を使えば、安定した映像が撮れます。

「横向きで撮って、あとから縦に切り出す」という方法もありますが、
この場合は画面の上下が切れてしまい、
被写体の頭や文字が欠けることがよくあります。
最初から縦で構図を決めて撮る方が失敗は少なくなります。



③ 横で撮った映像を縦にする方法について

すでに横向きで撮った動画を、編集ソフトで縦型に加工することも可能です。
ただし、画面の一部を切り取ることになるため、
情報量が減り、画質も落ちやすくなります。

どうしても横向きで撮る場合は、モニター画面の両サイドを黒紙などで隠して、縦型画面の中だけをみながら撮影すると、思わぬ見切れを防げます。

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