top of page

レジリエンス社会と名古屋の映像制作会社の役割

更新日:8月21日

はじめに


「レジリエンス」

この言葉は、企業PRビデオやIRビデオを企画する企業担当者、そして私たちシナリオライターにとっては、毎日と言ってもいいほど、話題や机上にのぼるキーワードのひとつです。今日は、ここ10ほどでにわかにOne of the top issueになった「レジリエンス」(Resilience)ついておさらいして、社会課題、企業課題としてのレジリエンスに対して、映像制作会社がこれに貢献できることを提案します。名古屋の映像制作会社 株式会社SynAppsのプロデューサーは、“レジリエンス”に関する映像制作経験を持っており、あなたのビジネスのレジリエンスを映像制作の力で支援します。



レジリエンスとは

1  レジリエンスの語源と物理学的起源


レジリエンス(resilience)の語源を辿ると、ラテン語の「resilire」および「resilio」に行き着きます。これらの単語は「跳ね返る」「反発する」という意味を持ちます。さらに細かく分解すると、「re(後ろに)」と「salire(跳ぶ、飛ぶ)」の組み合わせから成り立っており、「再び跳ね返る」という原義を表しています。

この言葉が最初に科学的な文脈で使用されたのは、1625年にフランシス・ベーコンが著した「Sylva Sylvarum」においてでした。17世紀に入ると、レジリエンスは物理学および工学の分野において、材料の弾性や復元力を表す専門用語として定着していきました。物理学的なレジリエンスとは、物質や物体に外部から力が加えられた際に変形し、その力が取り除かれると元の形状に戻ろうとする性質、すなわち弾性エネルギーや反発力のことを指します。

この物理学的概念としてのレジリエンスは、単なる強度や硬さとは異なる重要な特徴を持っています。硬い材料は外力に対して抵抗しますが、限界を超えると破綻してしまいます。一方、レジリエンスを持つ材料は、外力を受けて一時的に変形しても、その後に元の状態に復帰する能力を有しているのです。この「変形を受け入れながらも元に戻る」という概念が、後に心理学や社会科学の分野に応用される際の重要な基盤となりました。



2  心理学分野への展開と発達


レジリエンスが心理学の分野に導入されたのは1950年代のことでした。この時期から「困難な状況にあっても回復する精神力」という意味で使われるようになりました。しかし、レジリエンス研究が本格的に発展したのは1970年代に入ってからです。

この分野の発展において重要な役割を果たしたのが、「レジリエンスの父」と呼ばれる二人の研究者マイケル・ラター(Michael Rutter)ノーマン・ガルムジー(Norman Garmezy)です。マイケル・ラターはイギリスの心理学者で、1970年代に英国のワイト島に住む10歳の子どもを対象として、精神障害の出現率に関する大規模な縦断調査を実施しました。この研究を通じて、子どもの精神的健康に影響を与える「リスク因子」と「防御因子」を明らかにし、逆境にもかかわらず健全に発達する子どもたちの存在を科学的に証明しました。

一方、アメリカの心理学者であるノーマン・ガルムジーも同時期に、統合失調症の親を持つ子どもたちの研究を通じて、レジリエンスの概念を発展させました。エミー・ウェルナーによるカウアイ島での長期追跡研究も、レジリエンス研究の基礎を築く重要な研究として知られています。これらの研究により、レジリエンスは単なる概念から、実証的な研究に基づく科学的概念へと発展しました。

心理学におけるレジリエンスは、「社会的ディスアドバンテージや己に不利な状況において、そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力」と定義されています。これは「脆弱性(vulnerability)」の対極にある概念として位置づけられ、「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」「再起力」などの訳語も用いられますが、その複合的な性質を表現するため、そのまま「レジリエンス」として使用されることが多くなっています。

重要なことは、心理学的レジリエンスが単なるストレス耐性ではないということです。それは困難や逆境を経験することで、以前よりも強く、賢く、適応的になる能力、すなわち「逆境を糧にして成長する力」を含んでいる点が特徴的です。この概念は、従来の病理学的視点から脱却し、人間の持つポジティブな側面に焦点を当てる新しい心理学的アプローチの基盤となりました。



3  生態学・環境科学への拡張


1970年代後半から1980年代にかけて、レジリエンスの概念は生態学や環境科学の分野にも拡張されていきました。生態学的レジリエンスは、生態系が外的な擾乱(自然災害、気候変動、人間活動による影響など)を受けた後に、元の状態に回復する能力、または新しい安定状態に適応する能力を指します。

カナダの生態学者C.S.ホリング(C.S. Holling)は、この分野の先駆者として知られています。彼は生態系のレジリエンスを「工学的レジリエンス」と「生態学的レジリエンス」に分類しました。工学的レジリエンスは、システムが平衡状態に戻る速度を重視するのに対し、生態学的レジリエンスは、システムが機能を維持しながら変化を吸収する能力を重視します。

この概念は、生物多様性の保全、森林管理、漁業資源の持続的利用、気候変動への適応策など、現代の環境問題を考える上で不可欠な視点となっています。生態系のレジリエンスが高い地域では、環境変化に対する適応力が強く、長期的な持続可能性が保たれやすいことが明らかになっています。



4  組織・経営分野への本格的導入


レジリエンスが企業経営や経済社会に本格的に登場したのは、2013年の世界経済フォーラム(ダボス会議)が重要な転換点となりました。この年のメインテーマが「レジリエント・ダイナミズム(強靭な活力)」に設定されたことで、レジリエンスがビジネスの世界で注目を集めるようになりました。

ダボス会議でレジリエンスがメインテーマとなった背景には、グローバル化の進展により経済システムの相互依存性が高まり、一地域での問題が世界全体に波及するリスクが増大していたことがありました。2008年のリーマンショック、2010年頃のギリシャ危機、東日本大震災によるサプライチェーンの寸断など、従来の予測モデルでは対応困難な事象が相次いで発生し、世界経済が様々なリスクにさらされる中でも成長を続けるためには、リスクに対して柔軟かつ迅速に対応することを可能にするレジリエンスが不可欠という共通認識が形成されました。

組織レジリエンスは、企業や組織が予期しない危機や変化に直面した際に、事業を継続し、迅速に回復する能力として定義されます。これには、リスクの早期発見、柔軟な対応策の実施、学習と改善のサイクル、ステークホルダーとの連携などが含まれます。従来のリスクマネジメントが「予防」に重点を置いていたのに対し、組織レジリエンスは「対応」と「回復」、さらには「成長」に焦点を当てている点が特徴的です。



5  現代社会におけるレジリエンスの多様な応用分野


現代において、レジリエンスは実に多様な分野で活用されています。各分野における現況を概観してみます。


5.1 個人・心理的レジリエンス


メンタルヘルスの分野では、レジリエンスを高めることが精神的な不調の予防と回復に有効であることが広く認識されています。企業の従業員支援プログラム(EAP)、学校でのメンタルヘルス教育、医療従事者のバーンアウト予防など、様々な場面でレジリエンス向上のためのプログラムが実施されています。

特に、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、在宅勤務の普及、社会的孤立の増加、将来への不安の高まりなどにより、個人レベルでのレジリエンスの重要性がさらに増しています。認知行動療法、マインドフルネス、ポジティブ心理学などのアプローチを組み合わせたレジリエンス向上プログラムが開発され、実践されています。



5.2 組織・企業レジリエンス


ビジネス界では、組織レジリエンスが競争優位性の源泉として認識されています。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、サプライチェーンの多様化、リモートワークへの対応、サイバーセキュリティの強化など、様々な取り組みが組織レジリエンスの向上を目的として実施されています。

また、ESG(Environmental, Social, Governance)投資の観点からも、企業のレジリエンスが重要な評価指標となっています。投資家は、長期的な視点で持続的な成長を実現できる企業を選別する際に、その企業がどの程度のレジリエンスを持っているかを重視するようになっています。



5.3 都市・インフラレジリエンス


都市計画や防災の分野では、「レジリエント・シティ」の概念が広く普及しています。自然災害、気候変動、感染症の流行などに対して、都市機能を維持し、迅速に回復できる都市づくりが世界各地で進められています。

国連の持続可能な開発目標(SDGs)においても、「レジリエントなインフラ構築」(目標9)、「持続可能な都市とコミュニティ」(目標11)など、レジリエンスに関連する目標が設定されています。スマートシティの取り組みにおいても、IoT技術やビッグデータを活用したレジリエンス向上が重要なテーマとなっています。



5.4 生態系・環境レジリエンス



気候変動への対応において、生態系のレジリエンスは極めて重要な概念となっています。生物多様性の保全、森林の持続的管理、海洋環境の保護などの分野で、生態系のレジリエンスを高める取り組みが国際的に推進されています。

「自然に基づく解決策(Nature-based Solutions)」として、自然の持つレジリエンスを活用した環境問題への対処法も注目されています。湿地の復元による洪水対策、都市緑化によるヒートアイランド現象の緩和、沿岸部のマングローブ林による津波対策などが代表例です。



5.5 国家・社会レジリエンス


国家レベルでは、経済安全保障、エネルギー安全保障、食料安全保障などの観点から、国家レジリエンスの強化が重要な政策課題となっています。特に、新型コロナウイルス感染症のパンデミックや地政学的リスクの高まりを受けて、重要物資のサプライチェーンの国内回帰や多様化、デジタル主権の確立などが推進されています。

また、社会全体のレジリエンス向上のため、地域コミュニティの結束力強化、社会保障制度の充実、教育システムの改革などが総合的に取り組まれています。



6  経済・社会における今日的意味と本質的意義


6.1 VUCA時代における必須能力


現代は「VUCA時代」と呼ばれています。VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、予測困難で変化の激しい環境を表現しています。このような環境において、レジリエンスは単なる付加価値ではなく、生存と成長のための必須能力となっています。

従来の経営戦略や個人のキャリア設計は、比較的安定した環境を前提としていました。しかし、技術革新の加速、グローバル化の進展、気候変動の影響、パンデミックの発生、地政学的リスクの増大など、現代社会は常に予期しない変化にさらされています。このような状況では、変化を予測して事前に対策を講じるアプローチだけでは限界があり、変化に柔軟に適応し、困難を乗り越えて成長するレジリエンスが決定的に重要となります。



6.2 持続可能性との深い関係


レジリエンスは持続可能性(サステナビリティ)と密接に関連しています。持続可能性が「長期的に維持可能な状態」を意味するのに対し、レジリエンスは「困難を乗り越えて持続する能力」を意味します。両者は相互に補完し合う概念であり、真の持続可能性を実現するためにはレジリエンスが不可欠です。

経済活動においても、短期的な利益追求だけでなく、長期的な持続可能性を考慮した経営が求められています。ESG投資の拡大、サーキュラーエコノミーの推進、ステークホルダー資本主義の台頭などは、この流れを反映しています。レジリエンスの高い企業は、環境変化に適応し、社会的責任を果たしながら、長期的な価値創造を実現できるため、投資家や消費者から高く評価されています。



6.3 イノベーションの促進要因


レジリエンスは、イノベーションを促進する重要な要因でもあります。レジリエンスの高い組織や個人は、失敗を恐れずに新しいことに挑戦し、失敗から学んで改善を続ける能力を持っています。これは、イノベーションの本質である「試行錯誤を通じた価値創造」と合致しています。

シリコンバレーの企業文化に見られる「Fail Fast, Learn Fast(早く失敗し、早く学ぶ)」の考え方は、まさにレジリエンスの考え方と一致しています。失敗を成長の機会と捉え、迅速に立ち直って次の挑戦に向かう姿勢が、継続的なイノベーションを可能にしています。



7  映像制作会社がレジリエンス分野に果たせる役割


映像制作会社は、その専門的技術と創造性を活かして、レジリエンス分野の様々な課題解決に大きく貢献することができます。映像メディアが持つ表現力、感情への訴求力、そして幅広いリーチ力を活用することで、レジリエンス向上に向けた実践的な支援を提供できる可能性があります。


7.1 教育・啓発コンテンツの制作


映像制作会社が最も直接的に貢献できる分野は、レジリエンスに関する教育・啓発コンテンツの制作です。レジリエンスという概念は抽象的で理解が困難な側面がありますが、映像というメディアを通じることで、具体的で分かりやすい形で伝えることが可能になります。

個人レベルでのレジリエンス向上を目的とした教育コンテンツでは、ストレス管理、感情のコントロール、困難への対処法などを、実際の事例やシミュレーション映像を交えて制作できます。特に、認知行動療法やマインドフルネスなどの心理学的アプローチを映像化することで、より多くの人々が実践しやすい形で提供することができます。また、子どもや青少年向けには、アニメーションやキャラクターを活用した親しみやすいコンテンツを制作し、早期からのレジリエンス教育を支援できます。

組織・企業向けには、危機管理、チームワーク、リーダーシップ、変化への適応などをテーマとした研修用映像コンテンツの制作が可能です。実際の企業事例を基にしたケーススタディ映像や、シミュレーション訓練用のコンテンツなど、実践的で効果的な学習材料を提供できます。



7.2 ドキュメンタリー制作による社会的認識の向上


レジリエンスの重要性を社会全体に浸透させるためには、その必要性と効果を広く知らしめることが重要です。映像制作会社は、レジリエンスをテーマとしたドキュメンタリー番組や映画を制作することで、この課題に貢献できます。

災害からの復興、経済危機の克服、個人的な困難の乗り越えなど、実際にレジリエンスを発揮した人々や組織、地域の物語を丁寧に取材し、映像化することで、レジリエンスの価値と可能性を多くの人々に伝えることができます。これらのコンテンツは、視聴者に希望と勇気を与えるだけでなく、具体的な行動のヒントも提供します。

また、気候変動、パンデミック、技術革新などの現代的課題に対して、様々な立場の人々や組織がどのように対応し、適応しているかを追跡する長期的なドキュメンタリーシリーズの制作も可能です。これにより、社会全体のレジリエンス向上に向けた議論を促進できます。



7.3 シミュレーション・VR技術の活用


映像制作会社の技術的専門性を活かして、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)技術を用いたレジリエンス向上のためのシミュレーション体験コンテンツを制作することができます。

災害対応訓練、危機管理シミュレーション、ストレス耐性テストなど、実際には体験困難または危険な状況を安全な環境で疑似体験できるコンテンツを制作することで、個人や組織のレジリエンス向上に直接的に貢献できます。特に、医療従事者、救急隊員、企業の危機管理担当者など、高いレジリエンスが求められる職業に従事する人々の訓練用コンテンツは、社会的価値が非常に高いものとなります。

また、メンタルヘルス分野では、不安やうつ症状の軽減、リラクゼーション、瞑想支援などを目的としたVRコンテンツの制作も可能です。自然環境の映像や音響を組み合わせた癒し系コンテンツから、認知行動療法に基づく治療支援コンテンツまで、幅広い応用が考えられます。



7.4 企業の組織レジリエンス向上支援


映像制作会社は、企業の組織レジリエンス向上を支援するための様々なコンテンツを制作できます。社内コミュニケーションの改善、チームビルディング、変革マネジメント、危機対応などをテーマとした研修用映像や、企業文化の浸透を図るための映像コンテンツの制作が可能です。

特に、リモートワークが普及した現代においては、物理的に離れた場所にいる従業員同士の結束力を高め、組織としての一体感を醸成するための映像コンテンツの需要が高まっています。オンライン研修用のインタラクティブな映像コンテンツや、バーチャルチームビルディング用のゲーム的要素を含むコンテンツなど、新しい働き方に対応した革新的なソリューションを提供できます。

また、企業の危機対応能力を高めるため、過去の危機事例を基にしたケーススタディ映像や、緊急時対応マニュアルの映像化、BCPの実践訓練用シミュレーション映像などの制作も重要な貢献となります。



7.5 地域コミュニティのレジリエンス強化


地域レベルでのレジリエンス向上にも、映像制作会社は重要な役割を果たすことができます。地域の歴史、文化、人々の絆を映像で記録し、地域アイデンティティの強化に貢献することで、コミュニティ全体のレジリエンス向上につながります。

防災意識の向上を目的とした地域密着型の啓発映像や、高齢者の孤立防止、子育て支援、地域経済の活性化など、地域特有の課題に対応したコンテンツの制作が可能です。また、地域住民が主体となって制作に参加するパーティシパトリー(参加型)映像制作の手法を用いることで、制作プロセス自体がコミュニティの結束力強化につながります。

さらに、災害時の情報伝達システムの構築支援や、緊急時における映像による情報発信体制の整備なども、映像制作会社の専門性を活かした社会貢献として考えられます。



7.6 デジタルプラットフォームの構築・運営


映像制作会社は、レジリエンス向上を目的としたオンラインプラットフォームの構築・運営にも貢献できます。レジリエンスに関する知識、ツール、コミュニティを統合したプラットフォームを開発し、継続的にコンテンツを提供することで、社会全体のレジリエンス向上を長期的に支援できます。

このプラットフォームでは、教育コンテンツの配信、専門家による相談サービス、同じ課題を抱える人々のコミュニティ形成支援、進捗管理ツールの提供など、包括的なサービスを展開できます。また、AI技術を活用したパーソナライズされたコンテンツ推薦システムや、ユーザーの状況に応じた適切なサポートの提供なども可能です。



8  名古屋特有のレジリエンス課題と地域的アプローチ


名古屋は中部圏の中核都市として独特の課題を抱えています。これらの地域特有の課題に対して、名古屋の映像制作会社だからこそ提供できる解決策について考察します。


8.1 名古屋特有のレジリエンス課題


最も深刻なのは南海トラフ巨大地震への対応です。名古屋市南区・熱田区・港区では津波による浸水被害が予想され、特に熱田神宮周辺は歴史的に水田地帯であった低地であるため、津波リスクが高い地域となっています。液状化の危険性も高く、名古屋駅周辺の西側地域は明治時代まで水田であった軟弱地盤のため、地震時の建物倒壊や交通インフラの機能停止が懸念されます。

経済面では、トヨタ自動車を中心とした製造業への依存度が極めて高いことが大きな課題です。愛知県は日本の製造業の中心地として発展してきましたが、この産業構造の特化は、自動車産業の変動や国際情勢の影響を直接的に受けやすい脆弱性を内包しています。電気自動車への転換、半導体不足、米中貿易摩擦など、グローバルな変化が地域経済に与える影響は甚大です。

また、名古屋特有の地域文化として「内向き志向」があります。地元愛が強い一方で、新しい変化への適応が遅れがちという特徴があり、これがデジタルトランスフォーメーションや働き方改革の進展を阻害する要因となっています。さらに、東京と大阪の中間に位置する地理的特性から、人材や企業の流出も課題となっており、特に若年層の県外流出が地域活力の低下を招いています。



8.2 名古屋の映像制作会社ができる具体的な取り組み


防災意識向上と地域特性を活かした啓発コンテンツ

南海トラフ地震への備えとして、地域の歴史と地形を結びつけたユニークな防災コンテンツを制作します。例えば、熱田神宮周辺の「七里の渡し」の歴史的背景と現代の津波リスクを関連付けた映像や、名古屋駅西側の地盤の歴史を解説するコンテンツは、住民の当事者意識を高めます。また、名古屋の街並みを再現したVR避難シミュレーションは、より実践的な訓練を可能にし、地域全体でレジリエンスを高めることができます。


自動車産業の変革に対応する映像ソリューション

自動車産業の変革期において、名古屋の映像制作会社は、サプライチェーン全体の中小企業のレジリエンス強化を支援する映像コンテンツを制作できます。先進技術の活用事例、新事業開発のプロセス、従業員のリスキリングを促す研修映像など、産業の変革を乗り越えるための実践的なソリューションを提供します。また、企業間の連携や共創の物語をドキュメンタリーとして描くことで、地域産業全体のレジリエンス向上に貢献します。


内向き志向を打破するクリエイティブな発信

名古屋の「内向き志向」を打破するため、地域の優れた技術や文化、イノベーションの取り組みを積極的に発信するクリエイティブなコンテンツを制作します。地元企業で働く魅力や、新しいことに挑戦する人々のストーリーを映像化し、若年層の県外流出を抑制し、外部からの人材流入を促します。こうしたコンテンツは、名古屋のビジネスの魅力を再認識させ、地域全体の活力向上に繋がります。



9  まとめ


レジリエンスは、変化に満ちた現代社会を生き抜くための企業にとって不可欠な能力です。映像制作会社は、その専門性と創造性を最大限に活かし、レジリエンスの概念を具体的で分かりやすい形で伝え、人々の行動変容を促すことで、社会全体のレジリエンス向上に大きく貢献できます。

特に名古屋の企業は、南海トラフ巨大地震や産業構造の変革といった地域固有の課題に対し、地元に深く根ざした映像制作会社と連携することで、より効果的で実践的なレジリエンス強化策を講じることが可能となります。今後、映像制作会社は、単なる受託制作の枠を超え、社会課題解決を目的としたコンテンツを自ら企画・開発するプロデューサーとしての役割をさらに強化していくことが求められます。 私たち株式会社SynAppsは、単に映像を制作するだけでなく、レジリエンスの概念を深く理解し、企画段階からお客様と伴走するプロフェッショナルです。

レジリエンスの課題に関する動画コンテンツの企画制作をお考えの時は、名古屋の映像制作会社 株式会社SynAppsまでご相談ください。


【弊社プロデューサー制作実績作品】

※シアターでは起振装置がついた座席で、映画を観ながら地震災害はある日突然襲いかかる脅威であることを体験してもらい、日頃からの備えが重要であることを教えています。


【執筆者】

本記事はこれまでに東邦ガス、トヨタ自動車、豊田合成、ブラザーグループなど、名古屋を中心とした地域の幅広い業界の、企業課題をテーマとしたBtoB映像を制作してきた、映像制作会社 株式会社SynApps代表が執筆しました。

会社概要はこちら → [当社について] [当社の特徴]

コメント


bottom of page